北陸新幹線「かがやき」「はくたか」は、東京と北陸エリアを結ぶ人気の高速列車です。旅行や出張での利用時に気になるのが、車内販売の有無やその内容ではないでしょうか。
特に話題になるのが「アイスが硬い!」「お土産が買える!」といった体験談。
この記事では、実際の車内販売の実施状況から、注目のメニュー、さらにワゴンが来ないときの対処法まで、旅行前に知っておくと安心な情報を網羅的にご紹介します。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の車内販売とは?
北陸新幹線「かがやき」や「はくたか」を利用する際、気になるのが車内販売の有無とその内容です。移動中に飲み物やスイーツを楽しめるのは旅の楽しみのひとつ。しかし、すべての列車で実施されているわけではなく、列車ごとに販売状況が異なるため注意が必要です。以下では、実施状況や注意点を詳しく解説します。
車内販売の実施列車と時間帯
北陸新幹線では「はくたか」の一部列車と、「かがやき」のうち東京〜金沢・敦賀間を走る特定の列車で車内販売が行われています。ただし、実施は限定的で、すべての列車で行われているわけではありません。
特に平日よりも土日祝日に運行される一部列車でのみ販売が行われる傾向が強く、また販売員が乗車していない場合もあるため、確実に利用したい方は事前に列車の販売有無を調べておくことが大切です。
車内販売の営業区間と注意点
車内販売は主に東京〜金沢〜敦賀間で実施されていますが、金沢〜敦賀区間に関しては土日祝日に限定されているケースがほとんどです。
また、車内販売があっても混雑状況や時間の都合で全車両を巡回できない場合もあります。そのため、車両の端や静かな車両ではワゴンが来ないこともあります。
最新情報はJR東日本や西日本の公式アプリ・サイトで確認できるので、出発前のチェックをおすすめします。
グランクラス利用時の注意点
グランクラスの座席では通常のワゴン販売は行われていません。そのため、ワゴンが来ないと勘違いされやすいのですが、アテンダントに依頼することで購入が可能です。
グランクラス専用のサービスとは別に、通常の車内販売メニューの注文も可能なので、必要であれば遠慮なく申し出ましょう。ただし、車内販売が行われていない列車では、当然ながら注文もできません。
最新の車内販売メニュー紹介
北陸新幹線の車内販売では、地域の特色を活かしたスイーツやドリンク、さらにはお土産としても人気の商品が多数揃っています。以下では、代表的なメニューをカテゴリ別に紹介します。
人気のスイーツとお菓子
車内販売で定番のスイーツといえば「スジャータのシンカンセンスゴクカタイアイス」。その名の通り、スプーンが刺さらないほど硬いことで有名です。車内で提供されるこのアイスは、気温が低い車内での保存のため、提供直後は本当にスプーンが入らないほどで、食べ頃になるまで少し時間がかかるのも魅力の一つです。季節限定のフレーバー(いちごや抹茶、チョコレートなど)が登場することもあり、各シーズンごとに楽しみが増えます。アイス好きの乗客の間では“硬さ選手権”のようにSNSでシェアされることもあり、リピーターも多い人気商品です。
また、富山の銘菓「白えびビーバー」も根強い人気を誇ります。
先日の北陸旅行のお土産です。
ビーバーは金沢発祥のお菓子で、ビーバーの歯みたいだから命名されたそうです。
藤子F不二雄こと藤本さんが富山県高岡出身なので、白えび紀行にドラえもんパッケージがあります。#相方の我孫子さんも富山県氷見市出身らしい
全部白えびのお菓子でした😂 pic.twitter.com/0hMn6n61Ev
— とんかつ (@ton_ka_to) August 14, 2023
サクサクとした歯ごたえに加えて、白えびの香ばしい風味と絶妙な塩加減がマッチしており、ビールのお供としてもぴったりです。もともとは地元限定商品でしたが、新幹線車内販売に登場してからは全国的に認知度が広がりました。
さらに、「北陸プリン」はクリーミーでなめらかな口当たりが特徴で、小さな瓶に入って提供されるおしゃれなビジュアルも人気の理由です。能登ミルクを使用したクッキーは、自然の恵みを感じるやさしい味わいで、お子さまから大人まで幅広い年齢層に好まれています。いずれの商品も、その地域ならではの素材と味を活かしており、移動中に手軽に北陸の風土を感じられるスイーツラインナップとなっています。
地元の特産品とお土産
車内販売では、北陸の特産品を使ったお土産商品も豊富にラインナップされています。たとえば、「ドラえもん 白えび紀行」は、富山県産の白えびを使った揚げ菓子に、人気キャラクターのパッケージが施されており、子どもから大人まで幅広い層に人気です。見た目にも楽しいこの商品は、新幹線での旅を記念に残すのにもぴったりです。
また、福井県の恐竜博物館とコラボレーションした「YOKOI チョコラスク(恐竜パッケージ)」も注目を集めています。ザクザクとしたチョコレートコーティングのラスクは食べごたえがあり、見た目のインパクトと相まって、お土産としての満足度も高めです。恐竜好きのお子さまへのちょっとしたサプライズにも喜ばれます。
その他にも、「加賀友禅」や「九谷焼」をモチーフにしたパッケージのお菓子や、地域のキャラクターとのコラボ商品など、持ち帰って誰かに贈りたくなるようなデザイン性の高いお土産が多く揃っています。これらの品は新幹線の車内でしか手に入らない限定販売である場合も多く、見かけたら早めに購入するのがおすすめです。
ワゴンが来ない時の対処法
せっかく車内販売を楽しみにしていたのに、なぜかワゴンが来ない…というケースもあります。その場合の対処法を3つ紹介します。
車内販売準備室を訪ねる
「かがやき」や「はくたか」では、7号車付近に車内販売の準備室がある場合があります。ここにスタッフが待機していることが多く、商品が欲しいときは直接訪ねるのが確実です。
扉に「車内販売準備室」と表示されていることが多く、ワゴンが来ないときは車掌やアテンダントに声をかければ案内してもらえます。
ただし、忙しい時間帯や休憩中の場合もあるため、余裕を持って行動しましょう。
ワゴンの巡回パターンを理解する
ワゴンはおおよそ1時間〜1時間半に1往復するように設定されていますが、混雑や運行スケジュールによってずれることもあります。
特に停車駅が多い「はくたか」では、販売タイミングが限られる場合もあり、全車両を丁寧に回れないことも。
自分の乗っている車両が最後尾または先頭車両である場合、販売が終了してしまうこともあるため注意が必要です。
アテンダントに直接依頼する
もっとも確実な方法は、通路を通るアテンダントに直接声をかけて、欲しい商品を伝えることです。
ワゴン巡回とは別に、注文を受けて対応してくれるケースが多く、「アイスを買いたい」「お酒が欲しい」といったリクエストにも快く応じてくれることがほとんどです。
ただし、混雑時や販売中止の列車では対応不可の場合もあるため、状況を見て判断しましょう。
まとめ
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」での車内販売は、列車や時間帯により実施状況が異なります。特に土日祝日の一部列車で実施されており、人気メニューには限定スイーツや地元の名産品が多数揃っています。
車内販売がない列車やワゴンが来ない場合でも、準備室への訪問やアテンダントへの依頼で対応できることが多いため、落ち着いて対応しましょう。移動中のひとときをより豊かに楽しむために、ぜひ事前に情報をチェックして備えておくことをおすすめします。