床屋でされる定番の質問に次のようなものがあります。
「髪をすきたいのですが、いかがでしょうか?」
このように聞かれると、初めての方は「すく」とは何か理解しづらいかもしれません。
この記事では、床屋で髪をすくとはどういうことか、そして髪をすいたほうがいい理由について詳しく説明します。
床屋での「髪をすく」とは何か?
床屋で髪をすくとは、髪の長さを保ったまま全体の髪の量を減らす技術です。
床屋でよく使われるすきバサミ、その特徴的なギザギザの形状を見たことがありますか?
すきバサミを新調したらセルフカットの仕上がりが格段に良くなった!✂ pic.twitter.com/epvZ3gXlva
— 亮 (@EzR7) July 16, 2024
このツールを使うと、髪の一部が切られ、一部はそのまま残ります。
この処理により、切られた部分と残った部分が混在し、全体の量を減らしつつ、長さは変わらずに整えることができます。
特に暑い季節には、床屋で髪をすいてもらうと、頭をスッキリさせることができます。
髪が短い男性にとっては、髪をすくことで、ワックスを使用した時に髪が立ちやすくなるなどの利点もあります。
また、すくために必ずすきバサミが必要なわけではありません。
熟練した理容師なら、通常のハサミでも似た効果を出すことが可能です。
ハサミでランダムに髪を切ることにより、髪に段差をつけることも、髪をすいたときと同じ効果が期待できます。
つまり、どの方法を選んでも、目的は髪の量を調整することにあります。
床屋で髪をすく技術の難しさと過度にすくと…
床屋で髪をすく作業は、髪を軽くするために多くの人が望むものですが、「たくさんすいてください」という頼み方をする人が時々いうようです。
しかし、この要望は常に良いわけではありません。
なぜなら、髪を過度にすいてしまうと、髪がスカスカになり、外見が悪くなるからです。
また、ただ単に髪をすくだけではなく、根元から先に進むにつれて徐々に髪の量を減らしていくように工夫することが必要です。これにより、仕上がりが美しくなります。
すく技術を誤ると、見た目が乱れたり、ダサい髪型になるリスクがあります。
そのため、床屋での髪をすく作業は見た目が簡単そうでも、実際には高度な技術が求められるのです。
技術が未熟な理容師にすいてもらった場合、当初は目立たないかもしれませんが、時間が経つにつれて扱いにくい髪型になることがあります。
自宅で自分で髪はすける?
すきバサミは100円ショップで手に入るため、自分で髪をすくことができそうに思えます。
しかし、実際に自分で試すと、髪をすくのが予想以上に難しいことが分かります。
さらに、すきバサミによって髪がどれだけ切れるかを示す「すき率」というものがあります。
専門の理容師や美容師が使用するすきバサミのすき率は約20%ですが、市販の安価なものでは40~50%に達することが多いです。
その結果、自宅で安いすきバサミを使ってカットすると、髪が急激に切れ過ぎてしまい、仕上がりが大雑把になりがちです。
床屋に行く頻度を減らせると考える人もいますが、自分で髪をすくことは推奨しません。
それでもどうしても自分ですきたい場合は、動画での勉強を通じてすく方法を学んだり、家族や友人に手伝ってもらうのが良いでしょう。
髪をすくメリットとデメリット
髪をすく行為は、一見すると多くの利点がありますが、実はいくつかのデメリットも伴います。
髪をすくというのは、髪の一部を短くして他の部分を長く残すことです。初めはこれにより髪が軽くなり、快適に感じられます。
しかし、時間が経過するにつれて、短かった髪が伸びてきて、髪全体が不均一に盛り上がり始めます。
この結果、髪が膨らんでしまい、見た目が乱れやすくなります。
また、毛先が少なくなることで、髪がまとまりにくくなることもあります。
すいた直後は髪が軽く感じられますが、長期的にはスタイルが乱れやすくなることもあります。
それでも、髪の量を減らすことでシャンプーが楽になるなどのメリットがあるため、見た目をあまり気にしない男性には髪をすくことが向いているかもしれません。
すくことで短い部分ができると、髪を立てやすくなる点も男性にはメリットとして働くことがあります。
一方で、女性の場合、髪をすかないほうが好ましいケースが多いですが、男性でもストレートで整った髪型を望む場合はすかない方が良いかもしれません。
髪をすくことの要点まとめ
この記事では、髪をすくとは何か、そして髪をすくことによってどのような変化があるのかを詳しく解説しました。
髪をすく作業は表面的には簡単に思えるかもしれませんが、実際には技術が必要で、多くの側面を考慮する必要があります。
男性にとっては、一般的に髪をすいた方が良い場合が多いため、床屋で「髪をすきますか?」と尋ねられた際には、「はい」と答えるのが良いでしょう。
ただし、すかないほうが適している場合もあるので、その時の好みや髪の状態に応じて「いいえ」と答えることも適切です。
また、髪をすく前に、すかない状態でどのような感じになるかを試してみることもおすすめします。
この方法で、どちらのスタイルが自分に合っているか判断できます。